(2002.July.8)

フレンチポリネシアから

 

 皆さんお久し振りです。<オリハルコン>優子です。
私達は今Bora Boraという島に来ています。ここがフレンチポリネシア最後の島にな り、9日にはここを出てクック諸島に寄りウエスタンサモアに行く予定です。クック 諸島まで1週間位かかると思います(どの島に寄るかで少し変わると思います)。も しかしたらここから直接サモアに行くかもしれませんが。
 メキシコを出て20日でマルケサスの島に着き、約3ヶ月ツアモツ、ソサエティと 回って来ました。  マルケサスで印象に残ったことは、果物ですねやはり、、、。それとノーノー、後と てもフレンドリーな島の人です。
  果物は、街を歩いてると、沢山のマンゴがなった木、パンの木、ザボン、パパイヤ、 椰子の木等の木がとても沢山あります。でもこれには持ち主がいるので勝手には取れ ません。
  ある島では無人の入江に、沢山のライムがあり持ち主もいない様なので、沢山取らせ てもらいジュースにしたり、料理に使ったりしました。 又ある島では、島の人が沢山袋にマンゴを取っていて、私達も自由に取って良いと言っ てくれたので、2回ほどマンゴ拾いに行きました(ここのマンゴの木は大きく高い所 に実がなっていて落ちた実を拾うのです)。1回にバケツには入りきれないほど取れ、 カレーにも使ったりし、毎日おいしく食べさせてもらいました。 そして、知り合った地元の方から、バナナの大きな房がいくつも付いたもの、スター フルーツ、ザボン、マンゴ、パパイヤ、リンゴ(普通に言うリンゴとは違い筋が多い) 、ココナッツ等本当に沢山の果物を頂きました。(買うと結構高い) 果物は沢山ですが、野菜が少ないです。マルケサスを出る時は玉ねぎさえ運悪く買え ませんでした。
  ノーノーは蠅よりも小さく、吸血する虫で、羽音がしないので飛んで来ても分らず、 さされると何日かとても痒く大変です。家族全員沢山刺され、夜痒さで目がさめる、 ということもありました。これさえなければ、、、という感じです。いるとこといな いとこがあり、いるとこは沢山居て、あまり沢山刺され過ぎると熱が出ることもある そうです。
 ツアモツで印象に残ったのは、環礁(サンゴのわっか)、低い島です。 環礁のパスを通り、中に入ってアンカーを入れるのですが、一つの島に1つか2つパ スがあり、パスによって通るのが簡単なとこと難しいとこがあり、潮を見て行かない と川のようになっている時もあります。とても透明度は良いのですが、太陽の位置の関係で海底が見える時間に移動します。ラグーン(環礁の中)にもサンゴのパッチが あるとこがあり、一度もう少しでぶつかりそうになりました。(優美が見つけてくれ ました)
  パスを通る時はとても緊張しました。 パスの辺は魚も色んな種類の魚が沢山居て、楽しいです。 フレンチポリネシアの中では、魚が沢山いて一番泳いで楽しい所だった気がします。 ツアモツの島を最初に見た時、本当に椰子の木が海から生えているのでは、と思いました。環礁には島はなく水面ギリギリのサンゴだけのとこも沢山あり、そこは遠くから見ると通って中には入れそうなんですが、近くに行くと波が砕け白くなっています。
  ここでもある家族にとても親切にして頂きました。村もなくペンションが2件あるだ けの様なとこで(その方もペンションをされています)、一緒に釣りに連れて行って もらったり、パーティーに招待してもらったり、買い物に連れて行ってもらったりし、そこは泳ぐのにとてもきれいで、良い所だったので1週間くらい滞在しました。 魚を 突くとサメがすぐ寄って来た様です。
 ソサエティの印象は、マルケサスと同じ様な突き出た岩の山と、ツアモツの環礁を ミックスした様な感じです。やはり一番の都会です。  滞在の延長が出来ず3ヶ月しか滞在できないと法律で今年からなったようで、一番滞在が短くなったのですが、モーレアや他の所でももっとゆっくりと滞在したい所や、 他にも行ってみたい所もあったのですが、とても残念です。
  モ−レアではフカワさんにお世話になりました。お陰様で日本からの荷物(子供の勉 強用教材)も受け取ることができましたし、他の日本艇(BEAM7、flying)、スイス のMoon lightとフカワさんのお宅にお邪魔し、フカワさん特製のおいしい手料理も頂 きました(奥さんはお仕事でBora Boraに行かれていて不在) 。 フカワさんとは、モーレアでは2度しかお会いできなかったのですが、Bora Boraに 奥さんをたずねてこられていて、奥さんともお会いすることができました(又ここで もごちそうになってしまいました)
  Bora BoraではまたBEAM7.flyingとお会いし、何日か一緒に過ごさせて頂きました。 (BEAM7では最後の夜お風呂に入れて頂きました) ソサエティでは日本人カップル(ハネムーン)に良く会いました。
  タハア島で碧航は8才の誕生日を迎えました。 あまり人の住んでいない入江に泊まっていて、ビーフシチューとケーキを作りお祝を しました。一緒になったヨットの方もケーキを作って下さったり、カヌー等で遊んで 下さったりと、楽しい誕生日になったことと思います。
 ここを出港したら毎日無線にチェックインしますので、無線関係の方又宜しくお 願い致します。以前約束していた交信の時間(こちらの午前3時頃)に、すっかり寝 坊して、スタンバイして下さっていた皆さんに御迷惑をおかけし申し訳ありませんで した。
 日本は今暑い毎日のことと思います。皆さんお体に気をつけられて下さい。 こちらは今冬ですが、暑く毎日のように泳いでいますが長い時間泳ぐと少し寒くなり、 夜には外は寒くなります。今後も宜しくお願い致します。
  追伸:又ウエスタンサモアに着きましたら、ゆっくり写真でも送らせて頂きたいと思っ ていますのでお楽しみに! * * * * * *    Yuko.Yamashita * * * * * * 山下です。
  せっかくイッシー船長がタヒチに来られるかもしれないのに、何も出来ず 申し訳なかったです。 しかし、これはメキシコから予想していたパターン。約束しない方針で正解でした。
  マルケサスでは各国のヨットも、ビザの再延長出来ると思っていた様ですが、 ツアモツで初めて、どうやらできないと言うことが無線で広まりました。 うちも、それで予定変更しなければいけなくなりました。 マルケでは、海外で使えるはずのバンクカードが使用出来ませんでした。 そのため、ボンド(人数分の飛行機代のデポジット)が払えず、 このままでは1ヶ月以内にフレンチポリネシアを出ないといけない、、 という事態に直面していました。 つまり、移動の時間を考えたら、ツアモツも、他の島もほとんど寄らずに、 素どうリに近い移動をしなくてはならなくなると言うことで、こどもに、楽しい海を見せてやりたいと、楽しみにしていただけに、 困り果てていました。 しかし、女房の実家から、お金を送ってもらえることになり、そのお陰でポリネシアの海をすどうりしなくて済みました。 しかし、すぐ届くはずの電信での送金も、1週間まっても、銀行は もう1週間はかかる、、という返事。紛失の可能性も、、といわれ 気がきではありませんでしたが、とにかくほんとに良かったです。
  オリハルコンを支えてくれている、表の力、陰の力、心、いろんな力、 ほんとにありがとう、、。
  ヨットの旅は、天気、風向き、役所の手続き、、。 長期滞在中ならば、約束もできるのですが、 小さな島や、初めて入る国を廻る場合、思いどうリには行かないもの、、。 約束通り、待ち合わせの島に到着しないと、その人は、泊まる宿もなくなってしまう、、、。 だから、約束は、しないというのが、僕の責任と思っていました。
  アラスカでの、グレーシャーベイでのテレビ局との空撮は、 無線は届かず、天気はほとんど霧で、ヘリコプターのチャーターと、天気、 出発地から、撮影の場所までは100・あり、ラストチャンスの日、 撮影が実現出来たのは、ほんとに、不思議なくらいでした。 これからも、何がおこるか分らない自然の中。 安心している訳には行けません。
  人間の都合等、無関係な場所。 名刺の肩書きや、札束も、通用しない場所。 (両方オリハルコンには無いのでまあ良いか) そんな訳で、今後も、予定は未定のオリハルコンを、 皆さんどうぞ宜しくお願いします!! それから、フカワさん、ほんとにありがとうございました。 フカワさんを紹介して頂いた、間世田さん、ありがとうございました。 メキシコから、ここまで、とても印象的な海、いろんなことと出会いました。 しかし、ここはとても快適な海。 皆さんにお伝えしたいことは沢山あるのですが、楽園的ゆえに、少々戸惑っています。 こんなんで良いのだろうかと、、。 だから、しばらくぼくは、今までの調子で書くのを止めて、自分が何をしたかったの か、考えてみようと思います。 そんなわけで航海の日記等は、ユウミ達に今回は任せました。 写真が送れれば良いのですが、、。                   山下健一。