エピローグ
引き戸の外にまであふれている脱ぎ捨てられた草履と上がりかまちで疲れてあぐらを組む若者の姿があった。
踊り終えた疲れか、満足感か、反省か?
嬉しさか、悔しさか、悲しさか、会者定離の寂しさか?
私は知っている。引き戸の陰では、共に踊った若者たちが、嬌声を上げながら乾杯している嬉々とした姿を垣間見た。