越中おわら踊り


喧騒の中に静寂を求め、ものをしゃべらず黙々と踊りの輪を囲み

五感を使っておわら風の盆を味わう。

歌と写真でつづりましょう。越中おわら風の盆


 

越中おわら(踊り用)

(長バヤシ)
越中で立山 加賀では白山 駿河の富士山 三国一だよ

(ハヤシ)
唄われよー わしゃはやす

(唄)
八尾よいとこ おわらの本場 二百十日を オワラ 出て踊る

(唄)
唄の街だよ 八尾の町は 唄で糸とる オワラ 桑もつむ

 

 

(長バヤシ)
三千世界の松の木アー枯れても あんたと添わなきゃ
しゃばへ出た甲斐がない

(ハヤシ)
唄われよー わしゃはやす

(唄)
竹になりたや 茶の湯座敷のひしゃくの柄の竹に
いとし殿御に持たれて 汲まれて 一口 オワラ 呑まれたや

合いの手(長バヤシ)
春風吹こうが 秋風吹こうが おわらの恋風 身についてならない

 

八尾の四季

(春) ゆらぐつり橋 手に手をとりて
    渡る井田川 オワラ 春の風

(夏) 富山あたりか あのともし火は
    飛んで行きたや オワラ 灯とり虫

合の手(長バヤシ)

   見送りましょうか 峠の茶屋まで
   人目がなければ あなたの部屋まで

(秋) 八尾坂道 わかれてくれば
    露かしぐれか オワラ はらはらと

 

 

 

  (冬) もしや来るかと 窓押し開けて
      見れば立山 オワラ 雪ばかり

  合の手(はやし)
  唄われよー わしゃはやす

  (唄)
  見たさ逢いたさ 思いがつのる
  恋の八尾は オワラ 雪の中

  (長バヤシ)
  手打ちされても 八尾のそばだよ
  ちっとやそっとで なかなか切れない

 

 

 

  (ハヤシ
  
唄われよー わしゃはやす

  (唄)
  
おりて行きたや 夫婦の雁よ
  越中田もよし オワラ 水もよし

  (長バヤシ)
  
ウイタカヒヨウタン かるそた流れる
  行き先ア 知らねど あの身になりたや

 

 

 

 

見送りましょうか 峠の茶屋まで   

人目がなければ あなたのへやまで

 

子供町流しの中でも、群を抜き上手だった子

 

 踊り踊るならしなよく踊れ

 おわら踊りの オワラ しなのよさ

               森田たま

 

 わたしゃ野山の 兎じゃないが

 月夜月夜に オワラ 逢いに来る

               野口雨情

胡弓はささやく女の声か・・・・

軒先雀が また来てのぞく

けふも糸引きゃ オワラ 手につかぬ

                野口雨情

 

井田の川波 雪解の早瀬

流す浮名も オワラ 春だより

           小川千雙

 

 

三味線は威勢の良い男の声音か・・・

富山出て四里 三味線うたが

花は咲くさく オワラ 風の盆

            長谷川 伸

 

八尾日和に 白帆が見える

白帆かくれて オワラ 松の風

             小杉放庵

男踊りは勇壮だ

恋の礫か 窓打つ霰 

開けりゃ身にしむ オワラ 夜半の風

               水田 竹園

 

八尾おわらを しみじみ聞けば

むかし山風 オワラ 草の声

            佐藤惣之助

優美と勇壮の絡み合い

おたや地蔵さん この坂下は

今宵なつかし オワラ 月あかり

             野口雨情

 

ぽんと出た別荘山から出た月が

おわら踊りに オワラ 浮かれ出た

              小杉放庵

 

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